著者 | 高木ゑみ |
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ジャンル | 実用 |
出版年月日 | 2021.07.14 |
ISBN | 9784864108133 |
判型・ページ数 | A5判変形・152ページ |
定価 | 定価1540円(税込) |
台所が整えば、必ずあなたの人生は変わります!
台所からモノ・時間・作業・スペースのムダを「ゼロ化」すれば、気持ちはおのずと整って、
モチベーション、自己肯定感、そして周りからの評価がグンとアップします。
どんなに古くて小さな台所でも大丈夫。台所をあなたと家族の"パワースポット"に変えるシンプルなライフハックを、たっぷりご紹介します。
【内容】
PART1 道具選びのコツ
シンプルでよく使う道具だけが置いてある台所での作業は気持ちのいいもの。
いま一度、自分に本当に必要な道具は何か、点検してみましょう。
・台所がスッキリするとこころが整い、人生が好転し始める
・台所の正しい動線を見つけるためには「エア調理」がおすすめ
・包丁は1本8000円~1万円、重みのある1本を大切に使う
・忙しいときの調理には包丁よりも台所用ハサミ
・フライパンは直径26センチのフッ素加工。鍋は多層構造を2サイズ
・片端がとがった横口タイプのおたまなら鍋の隅まで行き届いて便利
...など
PART2 献立作り&買い物のコツ
献立と買い物に頭を悩ませる毎日の時間と労力は、かなりのもの。
これらの作業を正しくルール化してしまえば、台所しごとは劇的にラクになります!
・「献立客観シート」でマンネリ打破
・献立に迷ったら「生・煮・炒・揚・茹」の調理法から考える
・買い出しをなるべく週一で済ませるコツ
・「買い物メモ」は「欲しい順」ではなく「店のレイアウト順」
・献立に悩んでいるなら最初に鮮魚・精肉コーナーを攻める
・よい魚屋さん選びのポイントは3つ
・「旬のもの」にこだわれば野菜選びに迷わない
...など
PART3 下ごしらえのコツ
すべての料理を、毎回イチから手順に従って作るのはとっても非効率。
先取りできる工程や同時に進められる工程を上手に分解してもっとラクしましょう!
・どんな料理もプロセスは5段階
・献立に必要な食材は冷蔵庫から一度に全部取り出して一気に洗い、切る
・大きい野菜はしまう前に「切る・茹でる」の下処理をする
・牛や豚の塊肉を加熱するときは、事前にスジ切りをする
・魚のウロコはポリ袋の"即席ドーム"の中でこそげ取る
・塩を振るタイミングは魚は10分前、肉は直前が理想的
・食材の下処理は料理の空き時間に「ついで」にやるので十分
...など
PART4 調理のコツ
材料も手順もレシピ通りなのに、何かが違う...。そんなことってありませんか?
実はレシピに載っていないささやかな「コツ」が料理の決め手になるのです
・ハンバーグの肉は牛7:豚3がもっともおいしい
・野菜、パスタを茹でるときは味噌汁より辛い、塩ラーメンの濃さで
・料理に「料理酒」は使わない。天然の日本酒やワイン、泡盛が最高!
・野菜は白→黄色→赤→黄緑→緑の濃淡順に切る
・野菜の皮は鍋の中でむくと野菜だしを活用できる
・おいしい解凍は氷水を使う
・味見は「作り始め」「途中」「完成」それぞれのタイミングで行なう
・パスタの茹で加減は奥歯でチェック
・オーブンの予熱は「焼きたい温度+20℃」が基本
...など
PART5 味付けのコツ
味付けは単純な味の足し算・引き算で決まるものではありません。でも、難しく考えなくても大丈夫。簡単な法則を知っておけば、すぐに思い通りの味付けに近づけられます。
・味付けは、具体的な「数字」より「比率」で大きくとらえる
・よく炒めた玉ねぎを料理に加えると砂糖を入れなくても甘くなる
・酸っぱいものには「甘み」をプラス
・辛すぎたら「甘み」ではなく「酸味」を加える
・苦い野菜は「みそ」を加えるとマイルドに
・塩を入れすぎたらお酢を入れてまろ味に
・冷たい料理は塩水で味を調える
・食材との相性を考えるスパイス&ハーブの基本原則
・「昆布水」を、解凍水、鍋料理のベースなどに使って料理をワンランクアップ
・カレーの辛みを増すには豆板醤、甘みを増すには粉末コーンスープかココアを
...など
PART6 保存のコツ
冷蔵庫が整理されていると、台所しごとは格段にラクになります。
「見やすい」「取り出しやすい」「掃除しやすい」冷蔵庫保存の鉄則を教えます!
・冷蔵庫の中身は使用頻度の高いものを取り出しやすい場所で保存する
・野菜は「立てる」「まとめる」で新鮮なまま使い切る
・保存法次第で、野菜の寿命は1週間延ばせる
・切り身魚は立て塩保存がおいしい
・冷蔵庫は6分割して、それぞれの定位置を守るのが基本
・冷凍間に肉は小分けする、葉野菜は茹でるのが鉄則
・パンは即日冷凍がおいしさを保つ秘訣
...など
PART7 片付け・収納のコツ
洗い物は順番を変えるだけで時間を節約でき、洗い上がりもキレイになります。
収納は調理の動きに合わせるのがポイント。台所しごとをもっとハッピーに!
・使用済み調理器具の洗い物は、「3つのタイミング」に限定する
・シンク内に積み上がった洗い物は、食前に一気に片付ける
・食器洗いの順序はコップ類→大きな物→小さな物→油が付いた物
・雑巾は「蛇口・コンロ・まな板」の隣にスタンバイさせる
・コンロ周りは毎日熱いうちに吹き上げる
・日々の4分間の「全力掃除」で、大掃除とさよならできる
・電子レンジの掃除は、重曹と濡れた布巾で一発解決!
・壁にフライ返しや鍋を吊らない、「便利だから」とコンロの横に調味料を置かない
・大きさが異なるものは「ザックリ収納」はベスト
...など
〈特別寄稿〉
「超前向きに生きた35歳、最後の最後までスーパーポジティブだった彼女」辻良成
高木ゑみ
料理研究家・台所改善コンサルタント。1985年、東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、イギリス、オーストリア、アメリカへの留学で世界各国の料理に出会い、本格的に料理の道へ。大学在学中からさまざまなレストランで調理を学び、2009年エコール辻東京フランス・イタリア料理マスターカレッジを卒業。東京・中目黒にて料理教室「ガルシェフ料理塾」を主宰しながら、メニュー・商品開発、出張料理、企業とのタイアップなども精力的に行う。料理をはじめ台所をきれいに保つノウハウが話題となり、生徒数1,000人を超える予約の取れない料理塾に成長する。2020年10月、ステージⅣの肺がんを告知される。2021年3月28日永眠。享年35。