| 著者 | 平川祐弘 (著) |
|---|---|
| ジャンル | 人文 |
| 出版年月日 | 2025.07.19 |
| ISBN | 9784868011002 |
| 判型・ページ数 | 46判上製・555ページ |
| 定価 | 定価5000円(税込) |
「一世紀近くを実際に生きてしまった以上、その一生をいまさら書き直すわけにはいかない。自伝には校正刷りは利かない」。
「西洋」と「東洋」、「教える」と「学ぶ」、様々な旧来の枠を超えながら、
日本のために、次の世代のために、何を論じてきたか――。
<下巻目次>
第四節 外国でも教えた時代
二十八 江藤淳と私とアメリカ
二十九 子供の手習い
三十 外国学者との交際
三十一 最終講義
三十二 神道の行方
三十三 六十の手習い
三十四 二本足の学者
第五節 夕陽を浴びて先へ進む
三十五 日本の政治と世界の政治 上
三十六 日本の政治と世界の政治 下
三十七 芳賀徹
三十八 人生の遅速
三十九 私の学生
四十 『源氏物語』を日米両語で読む
四十一 年賀の詩で生涯をたどる
第六節 付録 比較文学史家として
四十二 『昭和の精神史』と『戦後の精神史』
四十三 ヴァリニャーノとリッチの適応政策の是非
四十四 サンソム『西欧世界と日本』
四十五 日本近代の歴史思想
四十六 Rの発音の下手な私の外国交際
四十七 九十三歳を過ぎて
あとがき 比較研究者とは何か
索引
平川祐弘(ひらかわ すけひろ)
1931年東京滝野川に生れ、一高一年を経て、東大教養学部教養学科卒、仏伊給費留学生。1964年東大大学院比較文学比較文化課程担当助手。1992年東大定年退官、名誉教授。
著書は修士論文『ルネサンスの詩』、博士論文『和塊洋才の系譜』、『小泉八雲——西洋脱出の夢』、『米国大統領への手紙、市丸利之助伝』『アーサー・ウェイリー『源氏物語』の翻訳者』、『ダンテ『神曲』講義』、Ghostly Japan as Seen by Lafcadio Hearnusなどは平川祐弘著作集十九巻勉誠出版に収められている。英文図書にJapan‘s Love-Hate Relationship with the West{Brill}。翻訳にダンテ『神曲』、ポッカッチョ『デカメロン』、マンゾーニ『いいなづけ』(河出書房)。ほかに義父について『竹山道雄と昭和の時代』(藤原書店)などもある。2026年の出版予定には『詩を読んで史を語る』。