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平成うろ覚え草紙

まさかの第19回手塚治虫文化賞ノミネート!! 例のゆるキャラに某アイドルグループ…タイムスリップした浮世絵師が、うろ覚えで平成の世を描く。はたしてあなたはいくつ元ネタが分かるか?その真偽をめぐって各学界騒然!のネタ草紙、爆誕。

著者 洞田創 監修
ジャンル 学問・雑学・サブカルチャー
出版年月日 2014.09.24
ISBN 9784864103343
判型・ページ数 A5判・並製・160ページ
定価 本体1389円+税

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#平成うろ覚え草紙

内容紹介

はじめに――『うろ覚え草紙』とは何か

『うろ覚え草紙』という、奇妙なタイトルの本があります。
著者は歌川芳細(うたがわ・よしこま)という江戸時代の浮世絵師。出版されたのは、安政七年二月、西暦になおすと一八六〇年になります。
この本は、すぐに幕府から発行禁止の命令を受けました。そのため、発行数が極端に少なく、今まで現物が発見されずに、題名と出版にまつわる不思議な逸話だけが伝わっていました。その逸話というのは、このようなものです。

「ある絵師が、誰も見たことがないものを描きたいと神仏に願っていた。すると、あまりの情念のためか、本当にはるか未来の末法の世に迷い込んでしまった。しばらくして戻ってきたは良いが、ショックのためか、どうにも記憶があやふやである。しかし、取るものも取りあえず筆をとってあらわした。それが、『うろ覚え草紙』である」

結論から言ってしまえば、本書は、タイムスリップした芳細が現代の風俗を描いたもの、ということになります。
そんなばかな、と懸命な読者の方は眉をひそめられたことでしょう。未来から江戸に戻った芳駒もそのような世間の風にさらされました。狐狸に化かされたのだとか、気がふれたのだなどと言われ、人はみな芳細を変人扱いし、本書もすぐにお上の目に触れて発行禁止となりました。平和な時代でしたらこれも面白がられたのかもしれませんが、倒幕そして明治時代という激動の時期でしたから、その沙汰ももっともなこと。そしてついには芳細自身、歌川一門からも爪はじきにされ、逃げるように江戸を去ったという話です。

さて、それから百年以上も経った昭和四六年のこと。群馬県前橋市の旧家で、蔵の解体作業中に『うろ覚え草紙』全五編が発見されたのです。当初は、意味不明な絵も多く、荒唐無稽なものとして学者連の研究対象から外されていたのですが、ここ数年の再調査で、平成以降の社会と符合する点が新たに数多く見つかり、歴史、いや科学の根幹を揺るがす一大発見なのではないかということで、一躍、学会を巻きこんでの大論争が起きているところなのです。

本書は、その時発見された『うろ覚え草紙』を、翻訳し紹介するものです。
一部、何を指し示しているのか解読不能なものもありますが、そのあたりは読者の皆様に推理を働かせていただき、もし解読された暁には、私どもの研究所にその旨ご一報いただければありがたく思う次第です。

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※注 フィクションです! ! !

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