著者 | 楊 逸 |
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ジャンル | ビジネス・政治・経済 |
出版年月日 | 2020.06.18 |
ISBN | 9784864107679 |
判型・ページ数 | 四六判・並製・232ページ |
定価 | 本体1,400円+税 |
芥川賞作家が、覚悟の告発!
香港デモに対する目を覆う弾圧、コロナ禍で愛する祖国を地獄絵図に変え、
同胞人民を殺し続ける共産党政権を、どうしても許せない。
自らの幼少期の過酷すぎる下放体験の記憶と、今の苛烈な人権抑圧の状況を重ね合わせながら、
文学者として、日本の、そして世界の市民に中国における自由と人権の侵害に抗い、
状況が改善するよう働きかけてほしいと呼びかける、悲壮なメッセージ。
◎李文亮医師の警鐘が封殺され、情報が市民に知らされなかった結果、武漢で爆発的感染が起きた。
◎新型コロナウイルス蔓延は「中国政府による人災」だ。海鮮市場が感染源でないと、当局自らが認めた。
◎初動段階での意図的な情報隠蔽の裏で、「0号患者」に何が起きていたのか?
◎明らかに過少申告の公表数、恐るべき火神山病院の実態、封鎖で死ぬのを待つばかりとされた武漢市民たち。
◎習近平独裁体制こそが「情報隠蔽」の原因であり、習近平の面子のためにWHOに影響力を行使した結果、世界に感染が拡大した。
「この本を通して、中国は七〇年にわたって共産党政権に蹂躙(じゅうりん)され、
人々が奴隷にも及ばないような生活を強いられているのを知るだけでなく、
それが日本の私たちのすぐ身近に蔓延(はびこ)っていることに気づいてほしいと思います」(「おわりに」より)
<目次より>
プロローグ 新型コロナウイルスの深い闇
一章 武漢ウイルスは中国が世界に仕掛けた「戦争」だ
二章 私の体験が物語る中国共産党の「非道」
三章 五六の民族に五六の不幸
四章 強欲な共産党が「世界支配」を目論む
五章 中国人へ、覚醒のすすめ
おわりに
楊逸(ヤン・イー)
1964年、中国ハルビン生まれ。1987年来日。
1995年、お茶の水女子大学文教育学部卒(地理学専攻)。
2007年、『ワンちゃん』(文春文庫)で文學界新人賞受賞。
2008年、『時が滲む朝』(文春文庫)で日本語を母語としない作家として初めて芥川賞を受賞する。
他の作品に『金魚生活』(文春文庫)、『すき・やき』(新潮文庫)、『あなたへの歌』(中央公論新社)他多数。
現在、日本大学芸術学部教授。