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まずは、あなたのコップを満たしましょう

著者 玉置妙憂
ジャンル 小説・エッセイ・詩集
出版年月日 2018.06.06
ISBN 9784864106092
判型・ページ数 新書判・200頁前後
定価 本体1100円+税

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内容紹介

★朝日新聞、毎日新聞で報じられ、日本中が感動!「現役の看護師」でもある女性僧侶が、 その波乱万丈の人生でみつけた「幸せに生きるコツ」

★「あれほど美しい死にざまを、看護師として見たことがなかった」ガンの夫を、息子2人とともに「自然死」で看取った感涙の体験記も収録!壮絶なエピソードの数々に、涙がとまらない!

医療と宗教、どちらのプロでもあり、数多くの看取りを経験してきた著者が 「幸せな生き方」「幸せな最期」について初めて語った一冊。

読むごとに、将来への「憂い」が「希望」へと変わる!

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――― 「はじめに」より抜粋 ―――

夫をわが家で看取ってから、はや7年が経ちました。 夫は当時62歳、「がん」でした。 自宅で夫を看病した時期は、2人の息子の母親として、また病床にある夫の妻として、また現役の看護師として。

「ひとり3役」で駆け抜けた、人生でもっとも目まぐるしい、大変な時期でした。 夫の死後、やがて僧侶となって「ひとり4役」に。

以降は、プロの看護師として、高野山真言宗の僧侶として、多くの方々に接してきました。

そのような活動を続けるうち、クリニックの患者さんたちから、今までになかったご相談を数多く受けるようになりました。

「妙憂(みょうゆう)さん、幸せな人生って、どんなものでしょうか?」

「幸せに生きるには、幸せに最期を迎えるには、どうしたらいいでしょうか?」

出家する前は、「どんな治療法がよいのか」「どの薬が効くのか」といった、西洋医学に関するご相談がほとんどだったのに......。

はじめは不思議でしたが、徐々に理由がわかってきました。

もしかすると、私は「生きる・死ぬ」を、ひとつながりのものとしてとらえてお話しできるところにいる存在なのかもしれません。 そしてもうひとつ、私が「人生の最期」について相談を受ける理由があります。

それは――― 夫を、「自然死(しぜんし)」というかたちで看取ったから、でしょう。

積極的ながん治療を選ばなかった夫は、まるで樹木がゆっくりと枯れていくように、おだやかに、美しく、旅立っていきました。

夫の看取りにまつわる体験は、西洋医学で培った常識をガラリと覆す、稀有なものでした。 そして、私の人生も、この日を境に一変したのです ―――


目次

【第1章】 自分の心を整える

◆まずは、あなたのコップを満たしましょう。
◆この世で一番効くお薬は、時間ぐすり、日にちぐすり。
◆延命治療に、良し悪しはありません。
そこいらの「風邪薬」だって、延命治療のひとつです。
◆悲しいときは、泣けばいい。いずれお腹も空いてくる。 
◆あなたが選んだ道こそが、なにより美しい花道となるでしょう。 
◆最後にいつも、「かもしれない」をつけましょう。
◆いまは一億総「お釈迦様」時代。
◆あなたの考えは、くるくる変わっていい。
◆寝不足で、人助けはできませんよ。 


【第2章】 人と上手につきあう

◆人生という火を燃やす。それができるのは、あなただけ。
◆他人様の悩みは、解決してあげなくてだいじょうぶ。
◆やさしくするのに、長台詞はいらない。 
◆不安でソワソワするときは、「心の箱」が開いているのです。
◆「私、イライラしてる」それに気づけば、イライラは止まります。
◆「過去」にねじれた糸は、「今」ほどけばいいんです。 
◆心配にはおよびません。人間は、自分で後始末ができるいきものですから。

【余話】 最愛の家族を「自然死」で看取るということ

○たとえ「看護師失格」と思われようとも……
○真夜中に起きた、摩訶不思議なできごと
○西洋医学の常識を覆す、あまりに美しい死にざま
○夫の手のぬくもりは、誰にも奪われることはない


【第3章】 あわてずに将来へ備える

◆肉体は滅びても、魂は自由になる。
◆あわてないで。最後はすべてが、うまくいきます。
◆正解は、ひとつじゃない。「何もしない」だって、立派な選択肢。
◆「書く」ことで、心の免疫力をあげましょう。
◆夢なんて、どんどん前倒しすればいいんです。
◆迷って悩んでも、いい。一度決めたら、それが「ベストアンサー」。


【第4章】 きれいに後始末をする
◆お医者さんだって、神頼みしていますよ。
◆あなただけの「幸せのものさし」は何ですか?
◆好きな物は、食べられるうちに、好きなだけ。
◆死ぬときは、生まれたときと一緒。
◆エネルギーの粒に還っていきます。 
◆みんな、この世に役割をもって生まれてきています。
◆心配しなくても大丈夫です。難しく考えなくても、みんな、逝けます。


著者紹介

玉置妙憂(たまおき・みょうゆう)
看護師。僧侶。二児の母。東京都江東区生まれ。専修大学法学部を卒業後、法律事務所で働きはじめる。
生まれた長男が重度のアレルギー症状をもっていたことをきっかけに、「息子専属の看護師になろう」と決意。国立東京病院附属看護学校で学び、看護師、看護教員の免許を取得。看護師として病院で働きはじめる。
その後、看護学校で教鞭をとる最中に、カメラマンだった夫のがんが再発。夫は「がんを積極的に治療しない」方針をかため、自宅での介護生活をスタート。最愛の夫を“自然死”で看取ることになるが、その死にざまがあまりに美しかったことから開眼。家族と職場に出家を宣言し、高野山真言宗にて学んで僧籍を修得。
現役の看護師として小岩榎本クリニックに勤めるかたわら、患者本人や家族、医療と介護に関わる多くの人々の心を穏やかにするべく、院外でのスピリチュアルケア活動を続ける。医療にも宗教にも偏らないその独自の考えに、感銘を受ける人が続出。自身の体験が朝日新聞や毎日新聞をはじめとするメディアで紹介されて、さらに話題となる。
現在も、講演会やシンポジウムの開催、子どもが“親の介護と看取り”について学ぶ「養老指南塾」の代表を務めるなど、幅広く活動する。

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